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ピクルスVSぬか漬け、腸内環境にいいのは果たしてどっち?

この記事では、ぬか漬けの効能についてと、意外に奥深いピクルスの種類・効能・作り方について説明していきます。

 

ぬか漬けは腸内環境にいい、けれどピクルスは……?

結論から言うと、ぬか漬けは腸内環境にとてもいいです。漬物の乳酸菌は、濃い塩分濃度という過酷な環境で生き残っているため、腸で生きるチカラが強い傾向にあり、腸内環境を改善しやすい乳酸菌であると言えます。

 

では、ピクルスはどうなのでしょうか?実はピクルスの種類によって、腸内環境への効果が変わってきます。それをこれからご説明しましょう。

 

ピクルスには2種類ある

ピクルスの作り方には2種類あります。

 

1つは調味したお酢で漬けたもの(酢漬けピクルス)、もう1つは3%の塩水に野菜を漬けて、野菜表面の乳酸菌だけ増やして発酵させて、酸っぱくしたもの(乳酸菌発酵ピクルス)です。

 

乳酸菌発酵ピクルスはぬか漬けと同じくらい腸内環境にいい

乳酸菌発酵ピクルスの乳酸菌は、塩で漬けた漬物の乳酸菌と言えます。そのため、乳酸菌発酵ピクルスの乳酸菌は腸で生きるチカラが強い傾向にあり、ぬか漬けと同じくらい腸内環境によいと言えるのです。

 

カンタン乳酸菌発酵ピクルスの作り方

乳酸発酵ピクルスは、漬けるのに少し時間がかかりますが、ぬか漬けよりも作るのがカンタンです。以下に乳酸発酵ピクルスの作り方を書いていきますね。

 

【材料】

・キュウリ5本

・にんじん1本

・パプリカ1個

・ディル少々

・にんにく一片(あれば)

・ローリエ1枚(あれば)

・鷹の爪1本(あれば)

・1.5L程度のフタ付き容器

・3%食塩水1L以上(塩30g以上、水1L以上)

野菜と食塩水さえあれば、乳酸菌の発酵はできます。ですが、ディルだけは入れたほうがおいしいです。キュウリととても風味が合います。

 

【作り方】

・容器を熱湯かエタノールで消毒しておく

・水を鍋で沸騰させ、塩・ローリエ・にんにく・鷹の爪を混ぜて冷ましておく

・野菜類をざっと洗い、食べやすい大きさに切る

・切った野菜類を容器に詰め込む

・十分に冷ました食塩水を容器の中に入れる

・野菜類がすべて食塩水に浸るよう微調整する。どうしても浸らないようなら消毒した皿などを落としぶたとして入れる

・発酵すると二酸化炭素の泡が出るので、フタを少しゆるめて放置しておく

・夏場は3~7日、冬場は7~14日ほど置いて、汁が白濁してくればできあがり

 

酢漬けピクルスにも効能はある

ここまで書くと、酢漬けピクルスの方には特に効能がないように思えてしまいますが、実はちゃんと効能があります。

 

たとえ乳酸菌がなくても、食物繊維をとることはそれだけで腸内環境に好影響です。

 

また、酢漬けピクルスには名前の通りお酢を使うわけですが、薬膳的に見て、お酢には血行を良くして古い血液を流し去る効果があるとされています。

 

酢漬けピクルスは、糠漬けほど腸内環境改善に効果はありませんが、体の血流改善には効果があるのです。

 

血流が改善することで改善する症状は、たくさんあります。酢漬けピクルスは、別の方面から見れば、健康にとても良い漬物だと言えるでしょう。