カウンセリングで相手の話を丁寧に聴こうとすると、「どんな質問をすればよいでしょうか」と迷うことがあります。質問は会話を進めるために役立ちますが、聞き方によっては、支援者が望む答えへ相手を誘導してしまうこともあります。
前回のレイキとカウンセリング|相手の話を聴くときの境界線と実践に続き、今回は相手の答えを奪わない質問の仕方を考えます。レイキは医療行為ではなく、病気の診断・治療や心理療法の代わりになるものではありません。
質問する前に、相手が話したいことを確かめる
相談の初めから細かい質問を続けると、相手は「正しく答えなければ」と緊張することがあります。まずは「今日はどのようなことを話したいですか」「この時間が終わるとき、どのようになっていたいですか」と、本人が話したい範囲を確かめます。
話したくない内容には答えなくてもよいと伝えることも大切です。質問する側の好奇心ではなく、相談者が自分の状況を整理するために必要な問いかどうかを考えてください。
「はい・いいえ」だけで終わらない問いを使う
「つらかったですか」と尋ねると、答えは「はい」か「いいえ」になりやすく、質問の中に評価も含まれます。一方で、「そのとき、どのように感じましたか」「今いちばん気になっていることは何ですか」と尋ねれば、本人の言葉で話す余地が生まれます。
- 事実を確かめる:「その出来事はいつ頃でしたか」
- 意味を確かめる:「あなたにとって、どのような出来事でしたか」
- 希望を確かめる:「これから、どうなれば少し安心できますか」
- 選択を確かめる:「話すこととレイキを受けること、今日はどちらを希望しますか」
感じたことを質問の形で押しつけない
「本当は怒っているのではありませんか」「胸に悲しみがありますね」といった言い方は、質問の形でも施術者の解釈を強く含みます。レイキ中に何かを感じた場合も、それを診断や相手の真実として扱うことはできません。
共有する必要があるときは、「私はこのように受け取りましたが、あなた自身はどう感じていますか」と、自分の感想と相手の体験を分けます。相手が違うと答えたなら、その答えを尊重します。
答えが出ない時間も支援の一部
よい質問をすれば、すぐに答えが出るとは限りません。「今は分からない」という言葉も大切な答えです。質問を言い換えて重ねたり、沈黙を急いで埋めたりせず、考える時間を守りましょう。
対話の後にレイキを行う場合は、本人の同意を改めて確認します。触れない方法を選べること、途中で中止できることも事前に説明します。対話と手当ての境界を明確にすることが安心につながります。
仕事で使う前に、自分の質問を振り返る
相談の後には、「自分が話しすぎなかったか」「答えを決めつける質問になっていなかったか」「相手が選べる余地を残したか」を振り返ってみてください。セルフヒーリングは、支援者自身の焦りや反応に気づく時間にもなります。
湘南自然療法院の臼井レイキLEVEL1〜3では、まず自分への実践から段階的に学びます。対話を含めた支援を学びたい方は、ホリスティックレイキカウンセラー講座の最新案内もご確認ください。
まとめ|質問は相手が自分の言葉を見つけるために使う
カウンセリングでの質問は、支援者の答えを確かめるためではありません。相手が自分の経験を振り返り、自分の言葉で次の一歩を考えるために使います。問いかけた後は、答えを急がずに待つ。その姿勢を大切にしたいと思います。